作詞をする時、出だしをどうしよう?どんなふうに始めたらいいんだろう?と迷った事はありませんか?
出だしにはある程度パターンがあります。今回はそんなパターンやなかなか思いつかない時の解消の仕方等をお話し出来たらな・・と思います。
出だしとは
ごく普通の作詞作品だとA・B・サビ の構成になっています。
出だしとは、そのA部分の一番初めのフレーズの事です。
うんうん。
作詞の出だしには「情景」「状況」「結論(概要)」「会話」がある
何でも第一印象って大切ですよね?
作詞作品もパッと読み始めて一行目が印象的だと読み進めるたい(聴き進めたい)と思うんじゃないかな?と思います。
そんな出だしには、主に、
結論を言う、情景を描く、状況を伝える、会話から始める
のパターンがあります。
だいたい4つに分けられるんだね?!
そうそう。ひとつずつ説明しちゃうよ♪
結論(概要)を最初に言ってしまう
これは某作詞家さんから教えてもらった書き方です。
まず、最初に結論を書くと、その作詞の内容をわかりやすく伝えることに
つながります。
例
誰かは誰かの いつだって宝物 |
これは、いつ書いたか忘れてしまいましたが、かなり昔に書いてみたものです。
こういった応援歌系は出だしからストレートに伝えてみるのもいいかなと思って書いたものです。
*曲先・未発表の出だしです。
情景を伝えてみよう
Aメロでは情景を取り上げるのが一番多いです。
出だしもやはり情景が多いです。
情景を描く事で、その作詞作品の世界を映像で伝えられますよね。
カメラで風景を撮っている感じですね。今だとドローンのカメラとかで撮ってるかもですね。
例
遠くに聴こえる ゆるい波の音 風さえぬるすぎる ここはデンパサール |
これは、曲が大人なジャズっぽい曲だったので、ついつい南の国でのラブアフェア?を描いてみたくなり、思い描いた情景です。
*曲先・未発表の出だしです。
状況を描いてみよう
今何が起こっているのかを最初に伝えてみると、
次に何が起こるんだろう?とか、どんなところでそんな状況なんだろう?とか・・思いますよね?
例
とうに忘れたぬくもりが こんな夜には顔を出す |
とっくに忘れてると思っていたのに・・という主人公の切ない状況を描いています。そうすると、その背景が気になったり、どうしていくんだろう?と気になったりさせる効果があります。
*かなり前に書いた詞先の演歌の出だしです(未発表)
会話から始めよう
会話から始めてみるのも面白いと思います。
例
「いつも笑ってるけど本当は辛いんじゃない?」 あなたはそう聞いたよね 見抜いてたんだね |
ん?なんだろう??って気になって続きが聴きたくなります。
*今回用に書いた出だしです。
出だしが思いつかない時は
出だしを考えても、思いつかない時はいろいろ試してみます。
何を試すの~?
他の部分から書き始める
もちろん出だしから書かなければいけないって事はありません。サビから書いてもBメロから書いても、どこから書いても大丈夫です。
例えば曲を聴いていてすごく耳に残るフレーズへ最初に言葉をはめこんで、そこから徐々に広げていくというのもいい方法だと思います。
うんうん、サビのはじめとか終わりとか印象的なメロディが多いもんね♪
ジグソーパズルのピースがピタッと合っていく感じなんだよね~
ネタを探しに出かける
悩んじゃったら、外に出かけてみましょう。
知~らない街を歩いてみよう~的な?
そうそう!
見たものであったり、風とか空気とか・・けっこう情景で感じるものがあったりするんですよ。
また、映画やTVを見るのもインスピレーションが湧いたりします♪
そうそう、本屋さんで本の背表紙を見てみるのもお勧めです!
見るもの聴くもの、全部がアイディアの宝庫なのかもです!
参考(出だしではないのですが、自分が外を歩いていて見つけたアイディアなのでちょっと寄り道)
「曖昧MOON」制作秘話
コンペだったのですが、曲を聴きながら外を歩いて歌詞を考えていた時、春霞で月がぼんやりしていたんですね。月もぼんやりしてるなぁ~・・なんか見た目曖昧なんだなぁ~曖昧な月、曖昧MOON?って言葉が出てきて生まれたのが「曖昧MOON」でした。 |
外を歩かなきゃ、月を見上げなきゃ生まれなかったよね~
そうなんだよね。普段インドアだけど外を歩くのも大事だよね。
文字数に関係なくフレーズを羅列してみる
例えば、情景を「海」だと設定してみます。そして海に関係する情景をいくつも書き並べます。
その羅列した中から、出だしの文字数に合うように調整出来るフレーズを探してみると案外悩まずに出だしが書けたりします。
文字数に関係なく自由に書いてみて気づく情景もあるかも~
煮詰まったら、また設定を変えて「街」「山」にしてみるといいよね!
作詞の出だしのまとめ
作詞の出だしは主に
情景 | 風景をカメラワークで見せる事で作品の世界に映像から入れる |
状況 | 状況を伝える事で作品に興味を沸かせる |
結論(概要) | 結論を言う事で、作品を単刀直入に伝えられる |
会話 | 会話から始める事で登場人物の性格等がわかりやすい |
この4パターン。特に情景が多いです。
でも、それにとらわれることなく、自由に発想して書くもの全然アリです。
また、思いつかなくて悩んだ時は、
他の部分から書く | サビ等印象的なところから始めてみる |
ネタ探しに出かける | 外の風景や映画、TV等からインスピレーションを |
文字数に関係なくフレーズを羅列する | 情景を設定し思いついたフレーズを集めてみる |
こんな方法を試してみるといいかな~と思います。
出だしは作詞作品全体のイメージを印象付ける大切な部分です。
少しでも出だしを書く時の参考にしてもらえたら嬉しいです。
読んで頂いてありがとうございました。
またね~♪
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